ペットのごはん、鹿肉はどんな肉?

しおんママ

2022年02月13日 17:59

こんにちは。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

前回の週末のブログでは、ペットにも関係する「陰と陽」について考えてみました。
温かいのが陽で、冷たいのが陰。
体が冷えていたら、温かくなるものを食べて、体が熱くなっているときには、少し冷まします。

私たちは「食べるもの」「プラスするもの」を考えがちですが、
「食べない方が良いもの」を考えるのも、実はとても大切です。

「今、流行っているからこれを食べさせよう」
「これは〇〇に効く!」は、
実は「わが子」に当てはまらないこともあるのです。

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今、ペットさんの食べるもの中で、鹿肉がとても人気です。
もともと鹿たちは自然の中で暮らしているので、添加物を使ったごはんを食べていません。
そして低脂肪で高たんぱく質。
なので、「安心してわが子のごはんに選ぶことができる!」と考える飼い主さんも多いと思います。
また、農作物を荒らす鹿の害も大変な問題で、
その命を大切にいただくということも、考えてのことかもしれません。


私たちが食べるものをいただくとき、その食物にはすべて力があります。
中医学では、
温めるもの、冷やすもの。温めも冷やしもしないもの。
大きく分けると、この三つに分けられます。
鹿の肉は「温めるもの」
五臓を補い、四肢の冷えや冷えによる足腰の痛みに効くと言われています。
腎を温め、筋骨を強くするとも言われています。
この腎を温めるのは、エイジングケアにもつながります。

温める力が強いので、冬の寒い時にはとても力強いお肉なんですね。
ただ効果効能が高いものは、食べる時期や食べる側(犬や猫)に合うかどうかを考える必要が出てきます。

鹿肉は特に温める力が強いです。
なので、もともと体が温かい子や臓腑に熱がこもってしまっている場合には、好ましくありません。

例えば…
運動をしてきた後に食べるごはんや、暑い夏の日のごはん。
または、やけに食欲があって、食べたがって仕方がない。
石ころや草をたくさん食べる。
こんな時、もしかしたら胃に熱がこもっているかもしれません。
こういう時には、温める食材には気を付けたほうがいいですね。
または、口の周りや歯茎が腫れていたり、お口が匂っていたり。
こちらも体のどこかに熱があります。

特に犬は陽の存在です。
常に鹿肉を食べていると、熱がこもってしまう場合もあります。
冬の間の寒い時期には良くても、
真夏の暑い時期、梅雨のようにジメジメして暑い季節には注意が必要です。

これは犬や猫に限りません。
飼い主さんにも注意が必要なことですね。
人にもジビエが人気ですが、
ご自身の「熱くなってないかな?」を、確認してくださいね。

あまり温め過ぎたくない時には、豚肉や牛肉がおすすめです。
お魚では、かつおや鯛、鯉やさめ、さんまなど。


今日は鹿肉のおやつ
ちょっと冷えたので、温かい部屋着を着てます^^;

わが家では、鹿肉は寒い時期に、おやつとしていただきます。
しおんは高齢になってきているので、以前に比べて冷えやすくなりました。
そんな時の鹿肉は、体の力にも熱にもなって、元気づけてくれる存在です。

食べるものの力を、ちょっと考えてみてくださいね。
ワンちゃん猫さんとの毎日が、楽しい日々でありますように。

※今年から、ペットの薬膳講座を開講の予定です。
 もうしばらくお待ちください。

※ブログでの、個別のご相談にはお答えしておりません。
何かご心配事がありましたら、かかりつけの獣医師さん、
又は中医学に詳しい獣医師さんにご相談をお願いいたします。



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