ペットの薬膳で一番大切なこと

しおんママ

2022年02月28日 12:00

こんにちは。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。
ペットの中医学・ペットの薬膳をお伝えしています。



中国の伝統医学である中医学の中で、最も大切な目的を一言で言ったら、
「病気を予防すること」だと言えます。

中医学には『未病先防(みびょうせんぼう)』という言葉があります。
これは「養生することで、病気が発症する前に体質をみながら対応して、未然に防ぐ」という考え方。
予防をすることで病気を防ぐという、中医学独特の考え方です。

また『正気存内・邪不可干(せいきぞんない、じゃふかかん)』という言葉は、
「正気が体内に充満していれば、邪気が干渉することはない」と言っています。

「気」とは中医学の言葉で、生命エネルギーの事ですが、
体の中に気が充満していれば、病は入ってくることができないよ、と言っているのですね。

また「邪」とは中医学の言葉で、季節の特徴である冬の寒さや夏の暑さ・湿気などが、病気を引き起こすほど影響を与えるもののことを言いますし、ウイルスなどの体に侵入してくるものも表しています。
この「邪」は、目に見えないので、どこにいるかもわかりません。
侵入されないように。
もし侵入されたとしても、すぐに出て行ってもらえるように、
まず、体を整え備えておきましょう!

日常から体を整えておく方法の基本は、二つあります。
それは、
運動と食事。

寒い時はどうしても動くことが少なくなりがちですが、日常生活の中でできることで、運動しておきたいですね。
ワンちゃんはお散歩は好きですか?
猫さんはよく遊んでくれますか?
飼い主さんと一緒に楽しく遊べて、運動になるのが良いですね。

もし「うちの子、散歩も嫌いだし、寝てばっかり」だとか、
「まだ若いのに、遊ばないんですよ」ということがあるなら、
もしかしたら体調不良があるかもしれません。
それは、血液検査の結果に問題がないとしても、です。
もちろん性格的に運動はちょっと苦手、というワンちゃん猫さんもいるかもしれませんが、
できるだけ良く観察して、楽しんで運動することがおすすめです。

そしてもう一つ、食事でできる「予防」です。

・季節の特徴を踏まえてごはんを作り、体調を整える方法。
・体調不良に気が付いたときに、病気未満のうちに体調を整える方法。

このように、中医学の中で食事や飲み物で改善を図るのが「薬膳」です。

病気になってしまってからでは、なかなか時間がかかることもあるでしょう。
早めに対応できるよう、体を整えておきたいですね。
また薬膳には病気の後に、体力を回復させていく力もあります。
いずれも、毎日の食事を食べられること、しっかりと栄養を取れることがとても大切です。

特に犬や猫を飼っている場合、食事を食べてくれるか食べてくれないかは、飼い主さんの心と体にも影響をおよぼします。
飼い主さんご自身のためにも、ワンちゃん猫さんの食事に気を配ってあげてくださいね。

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ワンちゃん猫さんとの毎日が、楽しい日々でありますように。


次回は、
体のちょっとした変化をどうやって観察して見つけるのか、をお伝えしたいと思います。





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