2022年01月11日

お粥2点

こんにちは。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

週の始まりに、わが家の犬と猫が食べたものをご紹介します。
時には、一緒に作った人間用のごはんも、ご紹介するかもしれません。

1月7日は七草粥でした。
お正月に食べすぎたお腹の調子を整えるために、お粥を食べると言われています。
最近では七草粥セットが売られているので、
気楽に七草を楽しむ事ができるようになりましたね。
私も少し前まで、七草のセットを買っていました。
今年はセットは利用せず、大根、白菜、菜の花、えのきを入れてお粥を炊きました。
トッピングはしらす。


七草粥2022

少しぽってりと炊き上げるのが日本のお粥の特徴ですが、
今回、割とさらっと仕上がりました^^;



中華粥

七草から2日後に、お粥再び。
こちらは簡単に、炊いたごはんから作ったお粥です。
お米が主食の国には、各国に「お粥」文化があるようです。
日本と中国では、作り方が違います。
水からお米を入れるか、煮立ったスープにお米を入れるか。
それだけの違いで、雰囲気の違うお粥になるんですね。

今回、鶏からとった出汁を煮たてて、ごはんを入れ、鶏手羽肉を入れました。
他に入っているのは、
生姜と陳皮(ちんぴ)
陳皮はみかんの皮を干したもの。
「陳」というのは古いものという意味があり、陳皮は古いものほど良いとされています。
今回使ったのは、この冬食べたみかんの皮を干したもの。
なので、きれいな黄色になっています。

※もし無農薬のみかんが手に入ったら、皮を干しておくと良いですね。
 お茶にも紅茶にも、お粥にも、いろいろに利用できます。

犬と猫のお粥には、
水で炒めた白菜とにんじん、細切り昆布をトッピング。


今日も美味しく食べてくれてありがとう♪



中華粥 人用

人用のお粥には、ちりめん山椒と塩昆布。

お粥はお腹を温めてくれます。
食べた後、ほんのりと胃の辺りが温かくなるのを感じたら、実はお腹が冷えていたのかもしれません。
お腹を温めることでちょっとした不調を改善することにつながったり、
元気が出たりします。
寒い日が続いています。
冷やさない工夫で、元気な春を迎えたいと思っています。

ワンちゃん猫さんとの毎日が、楽しい日々でありますように。

※個別のご相談にはお答えしておりません。
何かご心配事がありましたら、かかりつけの獣医師さんにご相談をお願いいたします。


  


2022年01月04日

お正月の薬膳おやつ 犬と猫用

こんにちは。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

ペットのごはんは、ペットフードでも手作りのごはんでも、飼い主さんの生活に合っているのが一番ですね。

でも、ちょっと手作りにも興味があるなぁと言う時には
特別な日に、
おやつを一品
手作りしてみるのも楽しいものですよ。

私はこのお正月に、簡単なおやつを手作りしました。



薬膳ぜんざい
発酵あんこと黒練りゴマを混ぜ合わせた上に、茹でたゆり根とクコの実をトッピングしました。


ごまめ
ごまめに白ゴマをプラス。



梨とはちみつのデザート菊花和え
空気が乾燥してしていますね。
梨やはちみつは、肺や肌をうるおしてくれます。
梨は少し冷やすので、温かい室内や温かいお茶のお供にすると良いですね。
咳を止めるとも言われています。


梨のデザートを人用に盛りつけました
梨に合えている紫の菊の花は、乾燥させています。
漢方薬に使う菊花とは違いますが、色と香りと苦みという食材の力をプラスしました。


美味しそうに食べてくれると、本当に嬉しいです。

同じ時に同じ場所で、同じものを食べる事を「共食」と言います。
人とペットも「共食」で、絆が深まればいいなぁと思っています。
ワンちゃん猫さんとの毎日が、楽しい日々でありますように。



  


2022年01月01日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

とてもとても長い間、このブログを更新できていませんでした。
ペットの食育講座などの情報なども更新できず、大変失礼しました。
今年は気持ちも新たに、これまでとは別の切り口でブログを続けて行けたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

2022年の年明け、長野市は雪が積もりました。
日中は陽射しも明るく、嬉しい気持ちの元旦となりました。
今年はいいことがたくさんあると良いですね!





今年も、犬と猫用のおせちを作る事ができました。
とは言っても、本当にシンプルです。
特別なものはありませんでした。







今年用意したお正月ごはんは、
〇ブリの焼きもの
〇筑前煮風
〇ごぼうとにんじんの昆布巻き
〇茹でた黒豆
〇ほうれん草の卵巻き
〇茹でたゆり根
〇菊の花のちらし寿司
何となく薬膳風になっているでしょうか。

どれも、人と一緒に食べられるものばかりです。
黒豆は味付けをしていないのですが、
今年は人の黒豆も、味付けなしで工夫して食べようかなと考えています。
最近、黒豆の風味はお砂糖を使わなくても美味しいなと思います。
ブリは鮭と迷いましたが、骨を取り除く手間がかからないと思ったから。
長野県ではお正月に、鮭とブリ、両方を食べますよね。
筑前煮は薄く味を付けてありますが、人にも犬にも猫にも問題ない範囲です。
人のおせちと一緒に作れて、負担にならないものにしようと考えました。

12歳のゴールデンレトリバーのしおんは、すでに高齢犬と呼ばれる年齢です。
人に換算すると90歳くらいという説もあります。
なので、
「明日から始めよう」とか「いつかやろう」が、言えない年齢です。
新年を無事に迎える事ができて、おせちを準備することができることは本当に嬉しいことでした。

今、食べるものも大切にしたいと思っているのは、
いつか空に帰って行くときに、たくさんの美味しいものを食べた記憶を持っていってほしくて。
それと同時に、楽しい記憶も大切にしたいと思います。

めざしていくのは、元気にお散歩ができて、美味しくごはんが食べられる。
自分で排泄ができる高齢犬。
寝たきりにさせない、元気な生活をめざします。

実は中医学には、工夫できることがたくさんあります。
薬膳は、季節の食べ物だけではありません。
それは人だけでなく、犬や猫にも応用ができる事なんです。
そんなことを綴っていこうと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。


  


2021年08月31日

薬膳ごはん。蒸暑い日のお粥とペットのごはん。

こんにちは♪
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

毎日蒸し暑くて、夏の疲れも気になる頃ですね。
蒸し暑さが気になる時は、お腹に優しいお粥もお勧めです。

日本のお粥は、病気の時に食べるというイメージがありますが、
中国や韓国では、普段の食事からよく食べられています。
作り方もそれぞれの国で少しづつ違っていて、
それがまたなんだか楽しくなってきます。
ぽってりと炊き上がったお粥は何とも言えず美味しくて、
ついつい次は何を作ろうかなぁと考えます。

今日のお粥は、緑豆を炊き込んだお粥にしました。

緑豆は体を冷やすお豆です。
暑気あたりを改善する力が高いので、中国では夏バテ解消のために、夏に良く食べられているようです。
湿気によってたまった水分を排出してくれる力も強いので、
今のジメジメと暑い時期にはぜひ食べたい食材ですね。


緑豆は小粒なので、比較的早く煮えるのも良いところ。
今回は蓮の実とはと麦も一緒に加えてお粥にしました。
下処理した鶏の手羽肉も一緒に煮たので、今朝のごはんはこれだけでOKです♪





手羽肉の骨ははずしておきました。



犬のごはんと


猫のごはんと

人のごはんにするときは、塩や胡椒を一振りすると、美味しく食べられます。

わが家の犬も猫も、少し体に熱がこもっている感じがしています。
人だけではなく、ワンちゃん猫さんも一緒に暮らしているので、
どうしてもお天気の影響は受けてしまいますね。
そんな時こそ、薬膳の力が役に立つと思うのです。
本格的な秋を迎える前に、夏の熱と疲れをしっかり取っておきたいと思います。

お粥を食べると、元気が出ますよ♪


今日の食材:米・緑豆・蓮の実・はと麦・鶏の手羽肉・みかんの皮
緑豆は冷やす力が強いので、胃腸が弱い人や犬猫さんは、食べすぎに注意してくださいね。


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ペットの食育講座を開催しています。
詳しいことはこちらから→ペットの食育入門講座




  


2021年08月30日

薬膳ごはん、人もペットも一緒に食べよう♪残暑に食べたい食材。

こんにちは♪
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。
薬膳講師もしています。


毎日毎日、本当に暑いです。
ワンちゃん猫さんの体調は大丈夫ですか?
もちろん飼い主さんもお元気ですか?
飼い主さんが元気であってこそ、ワンちゃん猫さんたちが元気で過ごせます。
まずは、飼い主さんが元気でいてくださいね。

今日はこんな時に特におすすめしたい食材、2つご紹介します。

最初は「わかめ」
わかめは食べた後、体にたまった余分な熱を冷ましてくれる食材です。
水分の代謝を高めるので、むくみや消化不良を改善します。

もう一つは「はと麦」
美肌効果で有名なはと麦は、湿気によるむくみを解消します。
そのため、むくみやだるさ、神経痛や食欲不振、吹き出物などに効果があると言われています。
そばかすや美白効果も期待できそうです♪
スーパーでも気軽に手に入ります。
引き割になって、炊飯器でごはんと一緒に炊けるものが売っています。
とても気軽に使えます。
粒のままのものは、茹でてから使うとぷりぷりとしていて美味しいです。


毎日暑く、しかも今年は湿度も高いですね。
とても疲れやすくなってしまいます。
こんな時は秋が来る前に、余分な熱はしっかり冷まし、余分な湿気も取り除いておきたいものです。
体を冷やす食材が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、
今、冷やしてはいけないのは消化器。
冷たいごはんや飲み物は、胃腸を冷やします。
温かい食事を食べつつ、食材で余分な熱を冷ますのが
今の時期には大切です。
ワンちゃん猫さんのごはんも、冷蔵庫から出したばかりの冷え冷えじゃない方がいいですね。
少し、温めて食べさせてあげてくださいね。

この食材を組み合わせて作ったのがこのごはん。






犬のごはんと



猫のごはんと。

とても簡単ですが、今年の残暑対策の薬膳ごはんです。

※体がとても冷えている時や、強い冷え性の人や犬猫、
お腹が緩くなっているときは、冷ます食材の食べすぎには気を付けてくださいね。


今日の食材:鶏肉・わかめ・ニンジン・茹でたはと麦・炊いたごはん

  


2021年08月18日

雨が続く日のごはん、なに食べる?

こんにちは。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

また雨が降り出しました。
大きな被害が出ないことを、心から願っています。

そして、直接の被害が無くても、
この大雨が、人や、犬や猫にも影響があると思われます。
最小限で過ごすことができるよう、祈るばかりです。


薬膳の元となる中医学には、「天神合一」という言葉があります。
「天」と書くと、何やら怪しげな感じになってしまいますが、実は「自然」の事。

自然界に起きていることは、体にも影響を与えますよ!

ということです。

暑い日が続いていると、体も熱くなってしまいますが
それと同じで、季節やお天気の影響を受けて、
体も変化していますよ、ということです。

このところの大雨は、人にも犬にも猫にも影響があると思います。
むくみやすくなったりしていないでしょうか?

雨の日は何となく重だるくて、頭が痛い、とか、
気分も落ち込みやすいかも…
ということに少し思い当たる節があるようなら、
湿気の影響を受けやすいタイプかもしれません。

ただでさえ雨が続き、むくみやすくなっています。
それは、人も犬も猫も同じ!

雨の湿気をため込んでしまう前に
出してしまえると良いですね。

わが家のごはん。
人もペットも「一緒に食べよう」がテーマです♪
こんな時、祈ってばかりいてもなにも始まらないので、
わが家ではまず、食べるものを少し変えます。







はと麦とじゃがいもとセロリのスープ


スーパーにあるいつもの食材で、
ちょっとした不調のうちに改善していれば、大きな事態になる事は少ないですし、
改善の結果も早く出ます。

湿気がこもる原因の一つには、胃腸が不調が関係します。
胃腸も整えること、大切ですね!
食べたものを、消化して体に運んでくれるところですから!



材料
茹でたはと麦・じゃがいも・セロリ・鶏むね肉・ニンジン・キャベツ 

作り方
1,事前に水に浸けておいたはと麦を煮る。
2,はと麦が柔らかくなったところで、じゃがいも、鶏むね肉を煮る。
3,鶏肉に火が通ったら、その他の材料を加えてひと煮たちさせて出来上がり。

*はと麦ははと麦だけで煮ておくと便利です。
ゆで汁はスープに使い、実の方は小分けにして冷凍しておくと、いつも使えます。

はと麦は生薬として漢方薬に使われる食材です。
丸いものは、茹でるとプルプルとして食感も楽しいので、見つけたらお試しください。
むくみを解消する効果があると言われ、昔から水いぼに効き肌にいいものとして知られています。
人も犬も猫も、一緒にたべたい食材です。
  


2021年08月12日

犬の熱中症、わが家の対策法

こんにちは♪
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

毎日暑い日が続いています。
ワンちゃん・猫さんはお元気ですか?


熱中症警戒アラートが出されるほどの37℃予想が出た長野市ですが、
それに比べれば、今日の予報は31℃。
以前よりだいぶ涼しく感じますが、まだまだ暑いです。

特にワンちゃんにとって、暑い時間のお散歩は本当に危険です。
どうぞ注意してあげてくださいね。

というのも、
先日わが家のしおんが、ちょっと熱中症ぎみになったことがありました。
夜中に落ち着かない様子で、息が荒く、
あきらかにいつもとは違う様子で、寝付けない感じでした。
注意していたつもりでも、体に熱がこもってしまったのかもしれません。
特にしおんはあと一か月で12歳。
人に換算すると、そろそろ90歳を迎えるあたりの高齢犬です。

人も高齢になると熱中症にかかりやすくなると言われますが、
犬も同じです。
どうしても高齢になると体の水分やうるおいが不足しがちです。

熱中症を疑った日の夜は、手持ちの生薬を組み合わせて、
飼い主の判断で飲ませました。
幸い、すぐに息も落ち着き、眠ることができました。
次の朝も元気にお散歩に行く事ができました。

生薬を犬に飲ませることは、慎重に対応することが必要ですし、一般的にはおすすめはできません。
けれど、私がこれまで薬膳と中医学で学んできた経験から、
今回は対処することができて、本当によかったと思いました。

今回、熱中症を見分けるときのポイントになったのは、

〇いつもに比べ、落ち着かない様子だったこと。
 特に猫が近づいてきたときに、非常に嫌がり避けようとしていたこと。
〇そして、いつものハアハアより、大きなパンディングだったこと。
この二つでした。

中医学的に判断して
落ち着かない様子→心煩 
強いパンディング →動悸 

      かもしれない。

その他の事も加えて総合的に考え、
「心」に何かが起きているかもしれないなと考えました。
そして、熱中症の対策をして、今回は何とか元気を回復することができました。

今回は何とかなりました。
でも本当は、何かが起きる前に予防できるのが一番です。

ただこの暑さ、暗くなってから散歩に出ても、まだまだ地面の温度は下がらず、
犬にとっては大変です。
特に高齢犬は注意が必要ですね。

そこで、最近わが家でしている対策をお知らせします。

わが家ではこれが大活躍中!



すいか



朝、散歩から帰ってきたら、お水を飲む代わりに、すいかを食べます。









すいかは夏の暑さを冷ましてくれる力がとても強いと言われています。
今回しおんに起きた暑気あたりの症状や、津液不足対策。
そして心煩などを取り除いてくれる食材です。
普段なら、たくさん食べさせる必要はありません。
少しでOKです。

ただ、冷やす力が強いので、注意が必要なワンちゃんもいます。
お腹が冷えている子。
下痢をしている子。
このタイプのワンちゃんには向きませんので、注意してくださいね。

すいかだけではなく、「きゅうり」も熱を取り除いてくれる食材です。
こちらも冷やす食材なので、食べすぎには注意しましょう。

今年も8月7日に立秋を迎えました。
暦の上では秋になりましたが、まだまだ暑い日が続くと思います。
どうぞ暑さには注意して、元気にお過ごしくださいね。
そして、元気に食欲の秋を迎えましょう~♪