2022年02月06日

ペットにも陰と陽

こんにちは。
ペットのごはんアドバイザーの阿部です。

週末に、ペットの中医学をお伝えします。

中医学のお話の最初に、必ずと言って登場するのが「陰と陽」のお話。
これは中国の伝統的哲学の陰陽論から来ています。

というと、なんだか難しそうに聞こえますが、実はそんなに難しいことではなく、
たとえば、
温かいもの、明るいもの=陽
冷たいもの、暗いもの =陰

太陽は陽で、月は陰。
季節の、春と夏は陽で、秋と冬は陰。
人の男性は陽で、女性が陰。

と、わりとわかりやすい分け方になっています。

ワンちゃん猫さんも陰陽に分ける事ができます。
  犬は陽で
  猫は陰。

昔から、こたつで丸くなるのは猫と言われてきました。
今もストーブ前を独占していませんか?


猫は温かいところをよく知っています。
それは、温かさを補充しているのかもしれません。

人の場合、冷え性は女性に多いですが、女性が陰に属するからだと言われています。
陰の性質を持っているため、冷えやすいのですね。


犬は庭かけ回るのが定番。


この陰陽の理論は、世界を二つに分けて見るだけではありません。
体の調子をみてお薬を使ったり、食べるものを選ぶ時にも、参考になるものです。

現代では、明るいものが良くて、陰なものは良くないと考えることがありますが、
中医学の陰陽は、どちらかが正しいということはありません。

どちらも大切。

そして、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があると考えます。
とにかくバランスなんですね。
シーソーが釣り合っているように、まっすぐにバランスが取れているのが健康だと考えています。

なので、冷えているときは温めて、
熱くなっているときは、熱を冷ますものを摂る。
一番簡単な、薬膳の基本です。

穀類や野菜、肉や魚も、
温めるもの、冷ますもの、温めも冷ましもしないもの、があります。
それを組み合わせて、体を整えます。

薬膳は「オーダーメイドの食事」と言われています。
特に改善したいことがある時は、
その人にとって、その子にとって、
今なにが必要か、必要じゃないかを考えることが大切です。

特に、「必要じゃないことを考えること」が大切な時があります。
次回、ちょっと考えてみたいと思います。


ワンちゃん猫さんとの毎日が、楽しい日々でありますように。